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君とセカンドラブ
第15章 喪服の女

「えっ?じゃあ、今夜は真弓さんと二人っきり?」

てっきり、ご家族と一緒だと思ったから泊まることを承諾したのだけれど、
女性と二人っきりというのは何かとマズイんではないかと尻込みした。

「何かマズイ?
義理とはいえ、私たちは再従兄弟(はとこ)になるんだから気兼ねしなくていいのよ」

古民家の和室に不釣り合いなソファに座らされて
親戚だからと言われても血の繋がりもないのだから、ほとんど他人と言ってもいいようなものだから、急にソワソワと落ち着けなくなった。

「リラックスして制服なんか脱いじゃなさいよ」

私も失礼して喪服から着替えるから。

そう言って「ね、背中のファスナーを下ろしてよ」と無防備になった背中を遼太に向けてきた。

『着替える手伝いをするだけなんだ』

そのように自分に言い聞かせるんだが、
やはり女性のワンピースのファスナーを下ろすとなると妙にドキドキしてしまう。

背中がぱっくり開くと女の柔肌が目に飛び込んでくる。
それと同時になんとも言えないフレグランスの芳香が強くなり遼太の鼻をくすぐった。

「ありがとう…
ふぅ~、楽になったわ」

別の部屋で脱いでくれればいいものを
遼太を年頃の男の子という意識がないのか
真弓はその場でワンピースをストンと足元に落とした。

黒いブラジャーのベルトが白い肌を際立たせていた。
腰から下は同じように黒いパンスト…

二十歳すぎの色香が遼太を襲ってくる。

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