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君とセカンドラブ
第15章 喪服の女
昨日、秋田から東京に遊びに来たソープ嬢の星羅にたっぷりと抜いてもらっていて良かったと思った。そうでなければ欲情してしまって背中を向けて無防備な真弓の体に抱きついてしまったかもしれない。
不意に真弓がクルリと遼太と向き合うように体を回した。
「あ、いや、ごめんなさい!」
目を皿のようにして真弓の後ろ姿を見ていた遼太は、てっきり咎められると思って慌てて視線を外してそっぽを向いて謝った。
「別に謝る必要はないわ…
私のボディ…どう?」
どう?って言われても何と答えていいものやら…
遼太の返事を待つように
グラビアアイドルのようにポージングを決めて催促してくる。
「き、綺麗だと思います」
まさか抱きつきたくなる体ですなんて言えないから、遼太は当たり障りのない平凡な答えを告げた。
「綺麗なだけ?
つまんないの、私って女として魅力がないのかしら?」
「いえ…き、綺麗というのは魅力的だという意味合いも含んでます!」
そのように答えると
満足したような笑みを浮かべて
ゆっくりと遼太に向かって歩を進めてきた。
「え…あ、あの…」
互いの吐息がかかるほどまでの至近距離…
艶かしいフレグランスの香りがハッキリと感じられる。
「遼太くん、女を抱いたことがある?」
マズい!まずいぞぉ!!
絶対に真弓さんは僕を童貞だと思っている!
目に浮かんだ妖しい光が童貞を食っちまおうと企んでいるのだとわかった。