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君とセカンドラブ
第16章 生きる喜び
遼太は真弓の狭いシングルベッドで抱き合ったまま朝を迎えた。
真弓から誘われて体を重ねて、
朝までに何発もの射精をしてしまい
腰が重くてダルかった。
カーテンの隙間から射し込む朝日の眩しさに
まだまだ微睡みたかったけど、
ヤりまくった気だるさの中で眠りを妨げられた。
一晩中、ほとんど眠らずに真弓を抱いていたにも関わらず、男の習性というか浅い眠りから目覚めると股間の男性シンボルがすでに復活してカチカチになっていた。
どれ、寝起きの一発をキメてやるか。
体を起こして真弓に覆い被さろうとして
ふと、スマホに目が行った。
画面には着信履歴があったことを知らせるサインが残っている。
『やべっ!親父からだ!』
何件もの着信履歴があることから
急用なのかもしれないと
真弓に抱きつくのをやめて彼女から背を向けてスマホの伝言メッセージを再生した。
- 遼太、頼みがあるんだ
葵が遺品整理で一人で横浜に残っているんだ
お前、いつまでも親戚のお宅にご厄介になっていないで手伝いに行ってくれないか? -
そんなメッセージがいくつも残っている。
『気づいてよかった…
何も知らずに東京に戻ったら大目玉を食らうとこだった』
真弓を起こさないように
ソッとベッドを抜け出そうとしたが、
ベッドの軋みで真弓が目を覚ました。
「ねえ、どこに行くのよ?
トイレ?それなら早く済ませてもう一回セックスをしましょうよ」
遼太が起き上がるのを邪魔するかのように
真弓が抱きついてきた。