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君とセカンドラブ
第19章 ひとつ屋根の下で
情事を終えて
二人が寝室に戻ると、
ようやく明日香が目を覚ましてちょこんとベッドの上に座っていた。
「あら、誠一さん、お帰りなさい」
腰にバスタオルを巻いている誠一に
「もうお風呂を済ませて来たのね」と
誠一に抱きつこうとして、背後に同じく体にバスタオルを巻いた葵に気づいた。
「二人で…お風呂?」
戸籍上は夫婦なのだから
混浴しようと勝手なのだが、
明日香の胸には嫉妬の炎がメラメラと燃え上がった。
「君とお風呂に行こうとしたんだが…
あまりにも気持ちよく寝入っていたからね」
バツが悪そうに誠一が言い訳をすればするほど
明日香の嫉妬心は燃え上がる。
「まさかお風呂でエッチしてきたんじゃないでしょうね?」
「おいおい、俺はもうお前一筋だよ
夫婦とは言え、今さら葵を抱く事はしないさ」
「じゃ…今から私を抱いて!
ママとエッチしていないんだからデキるんでしょ?」
わかったよ、甘えん坊なんだから。
そう言って誠一はしがみついてくる明日香を抱き上げた。
「あなた、無理しないでね、
腰を痛めないようにしないと」
明日香を抱き上げてぎっくり腰にでもならないかと心配して誠一の体の事を心配して声を掛けた葵を、明日香はキッと睨んだ。
「この人はもう、私だけのものなんだから
余計な心配はしないで!」
「親子喧嘩はみっともないよ
さあさ、明日香、君の部屋に行こう
今夜は面白いものを買ってきたんだよ」
誠一は明日香をお姫様抱っこして階段を登ってゆく。
葵が、若い遼太に抱かれて若さを取り戻したように、誠一も明日香というセックスパートナーを得て、体力が若返っていることをお姫様抱っこして誠一はつくづく感じた。