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君とセカンドラブ
第4章 誠一という男

たちまちエレベーターに向かう廊下の矢印ランプがチカチカと点滅し始めた。

「ね、早く部屋に行きましょう」

戸惑う誠一の手を取って
まるで保育園の保育士さんのように
誠一を導いてくれる。

歩きながらホテルのロビーをよく観察してみると
『当ホテルは自動案内システムでございます』という注釈の文字が目に飛び込んできた。

『ははあ~ん、そういう風になっているのか』

ようやく理解した誠一も
この矢印に従えば部屋に行けるのだなと確信した。

エレベーターに乗り込むと
まるで盛りのついたメス猫のように
晴海が抱きついてきた。
誠一に向かって目を閉じてキスをねだっているのがわかった。

『ここで?キスを?
監視カメラがあるんじゃないか?』

躊躇する誠一を急かすように
「ん…」と催促の声を漏らす晴海。

ええい、こうなりゃ、なるようになれだ!

仄かな灯りのエレベーターの中で
誠一はファーストキスを晴海に捧げた。

お望み通りにキスをしてもらって
晴海は嬉しいのか、ギューっと誠一にしがみついてくる。
童貞の誠一はそれだけで爆発しそうなほどに股間のモノを膨らませていた。

このままずっとキスをしていたいと思ったのも束の間で、すぐさまエレベーターは目的階に達して扉が開いた。

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