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君とセカンドラブ
第1章 新しい家族
「父さん…この方たちは?」
「そう慌てるな、今から紹介するから」
そんなことを言いつつも
父の誠一の目は三十路の女性に釘付けになって目を離そうともしない。
熟女もまた綺麗な鳶色の瞳で誠一の視線を吸収するかのように、こちらもまたアイコンタクトを注いでいる。
その視線を今度は遼太に注ぎ始める。
三十路の女性の視線に
遼太は悩ましげな雰囲気を感じた。
いや、艶やかなといった方が適切かもしれない。
まるで男に媚びを売るような、
ここにベッドがあったのなら
間違いなくベッドに誘うような、
そんな艶っぽさを感じた。
恋愛未経験の遼太にだって
それが実に良い女だと実感させられた。