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君とセカンドラブ
第7章 四人での生活

「そっか…
そのうち明日香さんにもわかるよ、
愛する人が出来たら抱かれたいっていう気持ちが」

「遼太さんは…そういう人がいるの?」

「う~ん…クラスには、いいなあって思う女の子はいるよ。
でも、ほら、うちって都内でも有数の進学校だからさ、みんな恋愛とかより勉学に忙しいのさ」

「遼太さんって頭がいいのね」

「中学まではね…
なんかさあ、受験に合格したら全てをやり終えた気分になっちゃって、勉強なんてどうでもよくなっちゃった」

今は学校の勉強よりも
恋愛の勉強がしたいんだなんて
口が裂けても言えなかった。

「私も、勉強が出来れば、少しはクラスメートからもイジメ受けなくて済むかしら…」

「交友関係のない学校生活って魅力がないよな
今の俺もそうだから、何となく明日香さんの気持ちはわかるよ」

そうだ!よければ俺が明日香さんの友達になってやるよ!

本当は「ちゃんとした兄になってやるよ」と言いたかったけれど、まずは心の垣根を飛び越える事が大事だと思った。

「本当に?友達になってくれるの?」

「ああ、かまわないよ」

「じゃあ…手を繋いで…」

えっ?手を?
いや、友達になってやると言ったけど
別に恋人になってやると言った覚えはないんだけど…

それでも、こんなに可愛い女の子から手を繋いで欲しいと言われれば、拒む理由なんて何一つなかった。



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