この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君とセカンドラブ
第7章 四人での生活
「そっか…
そのうち明日香さんにもわかるよ、
愛する人が出来たら抱かれたいっていう気持ちが」
「遼太さんは…そういう人がいるの?」
「う~ん…クラスには、いいなあって思う女の子はいるよ。
でも、ほら、うちって都内でも有数の進学校だからさ、みんな恋愛とかより勉学に忙しいのさ」
「遼太さんって頭がいいのね」
「中学まではね…
なんかさあ、受験に合格したら全てをやり終えた気分になっちゃって、勉強なんてどうでもよくなっちゃった」
今は学校の勉強よりも
恋愛の勉強がしたいんだなんて
口が裂けても言えなかった。
「私も、勉強が出来れば、少しはクラスメートからもイジメ受けなくて済むかしら…」
「交友関係のない学校生活って魅力がないよな
今の俺もそうだから、何となく明日香さんの気持ちはわかるよ」
そうだ!よければ俺が明日香さんの友達になってやるよ!
本当は「ちゃんとした兄になってやるよ」と言いたかったけれど、まずは心の垣根を飛び越える事が大事だと思った。
「本当に?友達になってくれるの?」
「ああ、かまわないよ」
「じゃあ…手を繋いで…」
えっ?手を?
いや、友達になってやると言ったけど
別に恋人になってやると言った覚えはないんだけど…
それでも、こんなに可愛い女の子から手を繋いで欲しいと言われれば、拒む理由なんて何一つなかった。