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君とセカンドラブ
第1章 新しい家族

入籍というワードに驚いて声を上げたのは遼太だけではなかった。

「入籍だなんて!
マミー、私、そんなこと全然聞かされてなかったわ!」

遼太と同じように明日香もまた驚きの声を上げた。

「驚かせてしまってごめんなさいね
でも、ママはあなたと女だけで生活していくのは苦しいのよ
経済的にも今後の事についても男性と暮らす方がいいのよ」

今にも泣き出しそうな明日香の肩を抱いて
葵は入籍を許してほしいと懇願した。

「お前は男だし、今のままではいけないとわかってくれるよな?」

ポンと気安く誠一は息子の遼太の肩を叩いた。

「ま、まあ…本人同士がいいって言うのなら
僕は口を出す理由もないけど…
じゃあ、今の家に四人で暮らすってこと?」

「そりゃあ…当然そうなるだろうね」

ほら、案ずるより産むが易しだろ的な眼差しを
誠一は葵に投げ掛けながら、君も賛成してくれるよね?と、その視線を娘の明日香に向けた。

「私は…反対よ
あなたの事はパパとは呼べないし、
私の目の前の男を兄とは思わないわ」

僕だってお前みたいな女を妹だなんて思わないさ

売り言葉に買い言葉ではないけれど
遼太は心の中の言葉を口に出さずに
グッと堪えて飲み込んだ。

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