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君とセカンドラブ
第8章 継母を口説く

その頃、明日香は新幹線に揺られていた。
4人グループの中に強制的に加えられ、
これから4日間はずっと彼女たちと行動を共にしなければいけない。

3人は仲良しグループのようで
座席を向かい合わせにして楽しそうに話し込んでいる。
会話に加わればと言うように
そのうちの一人が何度もチラチラと明日香の顔色を伺ってくる。

『どうせ、私がいなければもっと楽しいとでも思っているんでしょ!』

明日香は彼女たちの会話を遮断するように
車窓を眺めながらイヤホンを装着して、ひたすら音楽を聞き続けた。

京都はずっと行きたい場所だったので
それなりに楽しみたいが
この3人と一緒だというのだけが億劫だった。

お昼前には目的地の京都に着いた。
東京駅で購入した駅弁を食べる暇さえなかった。
「ねえ、天気もいいし、円山公園でお弁当を食べようよ」3人の中でもリーダーシップを取りたがる優香里がそのように提案した。

「いいわね!明日香もはぐれないように付いていらっしゃいね」

別行動なんて取らないでよね
私たちが叱られるんだからと
明日香を誘ったのは親切でもなく決まりごとだから仕方ないのよとばかりに声をかけた。

「いいか、お前たち。
夕方までにはホテルにチェックインするんだぞ」

じゃあ、今から自由行動だ!と
先生の言葉を待ってましたとばかりに
各グループは蜘蛛の子を散らすようにあちらこちらに分散した。


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