この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君とセカンドラブ
第8章 継母を口説く
何とか明日香たち4人と外人ファミリーは円山公園にたどり着いた。
「このあともご一緒したいけれど、
私たちは予定しているルートがあるので…」
そのように伝えると
ファミリー全員が代わる代わる明日香たちにハグをした。
「すごいわ!私たち、外人とコミュニケーションを取ったのよ!」
優香里を初め、あとの二人もハグされて大はしゃぎだった。
「ごめんね明日香…
今まで村八分みたいな事をしちゃって…」
英会話の出来る明日香を見直して
4人のグループは一気に距離を縮めて仲良くなっていった。
明日香に友達が出来たとも知らず、
遼太は授業中もスマホが気になって仕方ない。
「寂しくなったら、いつでもLINEしてきな」
そういって送り出したものだから
早かれ遅かれ、明日香からLINEが来るに違いないと思っていたのだが、一向にLINEが届かない。
「何とか楽しんでくれているってことかな?」
安堵と共に一抹の寂しさを感じていた。
一夜だけとはいえ、
あの夜、ボディタッチまでして親密になれたと思ったのは自分の勘違いだったのだろうか…
帰宅後、葵さんに明日香から連絡があったのかどうかと尋ねると
「それが不思議とLINEはおろかメールの一本もよこさないのよ」と
こちらも喜ぶべきなのか不安に感じるべきか悩んでいるようだった。