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君とセカンドラブ
第8章 継母を口説く
「いいんじゃないですか。
便りがないのは元気な証って言うじゃないですか」
それよりも遼太はキッチンに漂う芳しい香りが気になって仕方がない。
「今夜はどんな料理を食べさせてもらえるんですか?」
「何にしようか悩んだんだけど…
遼太さんは、若いから和食よりも洋食がいいのかと思ってローストビーフにしてみたの」
「へえ~、それは楽しみだなあ」
父の誠一も留守だし、思春期真っ盛りの明日香もいない。
今夜からしばらくは葵さんと二人っきりなんだ。
そう思うと何だか凄くワクワクしてきた。
ローストビーフは予想以上の出来映えだった。
そういえば、葵さんの亡くなった前の旦那さんはアメリカ人だったから洋食はお手のものに違いなかった。
「私ね、若い頃は米軍の横須賀基地のキッチンで働いていたの」
なるほど、だから本場仕込みって訳か…
ナイフとフォークで洒落て食べるよりも
丼にローストビーフを載っけて生卵とタレを掛けて
わさびをちょいと加えるとレアに近い焼き加減だからユッケ丼みたいで、遼太は三杯もお代わりをした。
「さすがに若いだけあって食欲旺盛ね
お腹が膨れたら眠くなってきたんじゃない?
ほら、人間には三大欲があるっていうじゃない。
食欲が満たされたら次は睡眠欲でしょ?」
『いや、その前に性欲を満たして欲しいな…』
ビーフを食べてスタミナが沸いたのか
向かい合って座る葵さんの口元に目を奪われると
自然と股間のモノが熱くなった。