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残り火
第7章 残り火
私の焚き火は、もう継ぎ足す薪がない。
それでも……
突然始まって、突然終わってしまったこの恋は、
私のなかでずっとくすぶり続けるだろう。
残り火となり、私の命尽きるまで、
心臓をじりじりと焼き続けるだろう。
ひとつに戻れたと思えた魂は、
再びふたつに引き裂かれた。
その傷痕はぐちゃぐちゃで、
もう二度と元に戻ることはない。
そこにできた隙間は、
もう埋まることはない。
どうせなら、
もっと年を取ってから俊郎と出会いたかった。
俊郎なしで生きていくには、
残りの人生、あまりにも長すぎる。
〈了〉
それでも……
突然始まって、突然終わってしまったこの恋は、
私のなかでずっとくすぶり続けるだろう。
残り火となり、私の命尽きるまで、
心臓をじりじりと焼き続けるだろう。
ひとつに戻れたと思えた魂は、
再びふたつに引き裂かれた。
その傷痕はぐちゃぐちゃで、
もう二度と元に戻ることはない。
そこにできた隙間は、
もう埋まることはない。
どうせなら、
もっと年を取ってから俊郎と出会いたかった。
俊郎なしで生きていくには、
残りの人生、あまりにも長すぎる。
〈了〉