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天空のBlack Dragon
第4章 私にできること
なあ。俺はどうすればいい。もしもわかるなら教えてくれないか。
コーヒーを飲みながら"彼"にぼやいてみる。
朝から曇っていたが午後から本降りの雨になった。雨はやがて雷雨に変わり、休憩室からの眺めはそれはもう壮観だった。不気味な灰色の雲が光り、青白い稲妻が何本も走る。雷鳴が轟く。しかし"彼"は変わらずそこにいる。
その巨大な体を強風と大量の雨が叩き、時折、稲妻が落ちて盛大な火花が散る。それでも"彼"は気にも留めていない。変わりなく大空に悠然と浮かぶ黒いドラゴン。それが"彼"だ。私にしか見えない私のブラックドラゴン。
そうだ…写真を撮ったら写るかもしれない。今までなぜ思いつかなかったか不思議だ。ポケットから取り出したスマホを構え、"彼"を撮影する。何枚も撮る。思いついて動画モードでも撮ってみる。再生してみたところちゃんと記録されている。なんだ、簡単じゃないか。簡単すぎて拍子抜けした。
「雨がひどいね。すでに嵐じゃないか。まさかこんな天気になるなんてね」
「お疲れさまです」
コーヒーを飲みながら"彼"にぼやいてみる。
朝から曇っていたが午後から本降りの雨になった。雨はやがて雷雨に変わり、休憩室からの眺めはそれはもう壮観だった。不気味な灰色の雲が光り、青白い稲妻が何本も走る。雷鳴が轟く。しかし"彼"は変わらずそこにいる。
その巨大な体を強風と大量の雨が叩き、時折、稲妻が落ちて盛大な火花が散る。それでも"彼"は気にも留めていない。変わりなく大空に悠然と浮かぶ黒いドラゴン。それが"彼"だ。私にしか見えない私のブラックドラゴン。
そうだ…写真を撮ったら写るかもしれない。今までなぜ思いつかなかったか不思議だ。ポケットから取り出したスマホを構え、"彼"を撮影する。何枚も撮る。思いついて動画モードでも撮ってみる。再生してみたところちゃんと記録されている。なんだ、簡単じゃないか。簡単すぎて拍子抜けした。
「雨がひどいね。すでに嵐じゃないか。まさかこんな天気になるなんてね」
「お疲れさまです」