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食虫植物
第2章 新たな獲物
 駄目で元々当たれば儲け。
 店内を見渡す視線が一点に固定された。
 カウンターの一番隅に座ってつまらなそうにチビチビとポテトを齧り時折ジュースを啜ってる女の子。
 長い黒髪を一本の三つ編みで纏め目元は縁無しの丸眼鏡。
 まるで生徒手帳の模範生だ。
 あの制服は霞の丘の中学生だな。
 こんな娘からこんなに濃い性欲のオーラが漂ってるとはどういう事だろう。
 少し離れた席に座り様子を見る。
 やっぱり様子がおかしい。
 眼鏡の奥の目は潤み何処を見るでもなく彷徨っている。
 頬は赤く上気しているしポテトを食べてない時に時折する舌舐めずりには妙な色気まである。
 そして一番不自然なのはずっとポケットに入れられたままの左手。
 スカートの膨らみ方から手は太腿の上にあり何やらモゾモゾと蠢いているようだ。
 そしてその度に性欲のオーラが揺らぐ。
 これは十中八九
 
「お待たせしました。」
 突然声を掛けられ思考が止まる。
 見るとトレーを持った陽子が立っていた。
 ハンバーガーの包み3つとポテトのLサイズが1つ、そしてコーヒーのカップが2つ乗ったトレーをテーブルに置こうとするのを手で制する。
 「席を移ろう。」
 有無を言わせず立ち上がる。目指すはカウンター席。
 件の少女の左隣を一席開けて陽子を座らせ更に左に座る。右から少女、空席、陽子、俺の順に一列だ。
 座るなり俺は陽子にピッタリと身体を寄せ右手で臀を撫でながら左手でコートの第2ボタンを外すと中に侵入。指で乳首の鈴を弾く。
 チリン。
 澄んだ音に呼ばれた少女の視線が固まる。
 「御主人様駄目です。」
 中学生に見られてると気付き俺の手を制しようとするが動揺したせいか思ったより大きな声が出てしまった。
 他の席はどうか知らないが隣の少女には間違いなく聞こえた筈だ。
 その証拠に性欲のオーラが一層濃くなる。
 「何が駄目なんだ?」
 薄ら笑いを浮かべながら胸を揉みしだく。
 その手の動きはレザーコート越でもよく判る。
 「言えよ。お前は今何をされている?」
 「ごしゅ・・・におっ・・・てい」
 数秒の沈黙の後出てきてのは蚊の鳴くような声。
 「はぁ?聞こえない!」
 鋭くもドスの効いた声に陽子と少女の身体が同時に震える。
 「御主人様に陽子の厭らしいオッパイを揉んで頂いてます。」
 ゴクリ
 少女の喉が鳴る
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