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食虫植物
第2章 新たな獲物
 タクシーを拾い向かったのは郊外に広い敷地を誇るラブホテル「スレイブの巣」だ。
 所謂SMホテルなのだがオーナーが遣り手で常連客には大物政治家から芸能界のドンに広域暴力団の大親分まで居るそうで公安ですらアンタッチャブル、見て見ぬふりを決め込む治外法権なのだ。
 だから制服姿の中学生と一緒に入っても何処からも咎められる心配はない。

 色々趣向を凝らした部屋が数ある中で比較的大人しい天蓋付きお姫様ベッドの部屋を選んだ。  
 「さ・て・と。」
 初めて入るだろうラブホ、お姫様ベッドに興奮してキョロキョロしている少女を1度落ち着かせる。
 「先ずは自己紹介しようか。俺は」
 「御主人様と奴隷の陽子さん。私はキョウコ。響く子で響子。中2、14歳。ヴァージン」
 おやおや。随分積極的なお嬢さんだ。街を見下ろしながらオナニーしてただけの事はある。
 「で、本当?」
 ん?
 「本当にオナニーより気持ち良い事教えてくれるの?」
 「あぁ。お望みなら1万回のオナニーより1万倍気持ち良い大人のセックスをな。」
 「大人のセックス」
 響子の喉が鳴る。
 「陽子!」
 心得たものでこの一言と視線だけで陽子はレザーコートを床に落とし全裸を晒す。
 元国際線CAの美しい裸体を淫靡に飾る金の装飾品を揺らし鈴の音を鳴らしながら俺の背後に立つと恭しくコートと徳利シャツを脱がせると丁寧にハンガーに掛ける。
 壁から離れると俺の前に跪き太鼓腹の下のベルトに手を伸ばす。
 「待て!」
 不意の制止にバックルに掛かった手が止まる。
 「授業料代わりだ。下は響子に脱がして貰おう。」
 簡単な日本語しか使ってないがベッドに腰掛けてる響子には何を言われたのか処理しきれなかったようで曖昧な笑みを浮かべたまま硬直している。
 「御主人様がお呼びよ。いらっしゃい。」
 見かねた陽子に手を引かれ響子はヨロヨロと歩み寄り俺の前にペタリと座り込む。
 中学生と股間との距離は僅かに15cm。ズボン越しに臭う淫臭と共に催淫フェロモンが脳を蕩かす。
 絡繰人形みたいなぎこちない手付きでバックルとホックを外す。
 「ダメよ!」
 続いてファスナーに手を伸ばすのを陽子が止める。
 「御主人様のズボンのファスナーはお口で下ろすの。」
 言葉使いこそ丁寧だが響子の顔を股間に押し当てる手付きはなかなかに乱暴だ。
 
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