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ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン
第2章 第2話 ヒューマロイドの母性
ナタリアさんは旧世紀から大きく変わらない浴場に僕を導き、シャワーを取り出すと長年の性奴隷生活で傷ついた僕の身体を優しく洗っていった。
「痛々しい傷痕です。あなたをこのような目に遭わせた悪魔たちには、この宇宙に存在する権利がありません」
「……」
「私はこれまでもあなたのような少年たちを手当てしてきました。醜悪な男たちに辱められた少年に対応するために、私は女性型ヒューマロイドとしてマスターに仕えているのです」
「そんな経緯が……」
ナタリアさんは僕の身体を石鹸を含ませたスポンジで優しくこすりながら自分の存在意義を話した。
性奴隷生活ではまともな女性と触れ合うことなど一度もなく、無表情ながらも優しさに溢れた雰囲気で僕の身体を洗ってくれるナタリアさんは女神のように見えた。
人造人間の僕には父も母もいないが、母性というのはこういう感情を指すのだろうか。
「痛々しい傷痕です。あなたをこのような目に遭わせた悪魔たちには、この宇宙に存在する権利がありません」
「……」
「私はこれまでもあなたのような少年たちを手当てしてきました。醜悪な男たちに辱められた少年に対応するために、私は女性型ヒューマロイドとしてマスターに仕えているのです」
「そんな経緯が……」
ナタリアさんは僕の身体を石鹸を含ませたスポンジで優しくこすりながら自分の存在意義を話した。
性奴隷生活ではまともな女性と触れ合うことなど一度もなく、無表情ながらも優しさに溢れた雰囲気で僕の身体を洗ってくれるナタリアさんは女神のように見えた。
人造人間の僕には父も母もいないが、母性というのはこういう感情を指すのだろうか。