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そこのオタクくん座談会来ない? ~秘密のギャル本さん~
第2章 第1話 ギャル本さんとラブホテル
「それでは座談会はこれで終了となりますので、今からそれぞれのパートナーと交流会に行って頂きます。ギャル本さん、宗日くんを案内してあげてくださいね」
「分っかりましたー。じゃ、行こっか」
「はあ……」
今度はどこに連れて行かれるのかと思いつつ俺は菱本に付いて公民館を出た。
母親は俺が9歳の時に膵癌で死んだし父親は日曜の夕方にしか家に帰ってこないから門限などは特にないが、流石に遠方に連れて行かれるのは避けたい。
そう思っていると菱本が歩いていったのは街中にあるラブホテルで、他の信者たちもぞろぞろと同じラブホテルに入っていくのを見て俺は衝撃を受けていた。
「なあ……あれはそういうホテルだよな? この宗教ってそうなのか?」
「そうだよ。だって男女が2人で交流するならそうなるっしょー?」
「いやあ、何かなあ……」
このラブホテルはグレートサクリファイス学会の傘下にあるらしく、従業員さんは俺と菱本も含めた信者たちの姿を見ると頭を下げて部屋のキーを渡していった。
料金は事前に支払われているのか、俺と菱本はキーを渡されるとそのままエレベーターで部屋のある階まで移動するよう伝えられた。
部屋に入った俺は何とも言えない気分のまま広々とした|円《まる》いベッドに腰掛け、菱本は立ったまま俺を見てにやにやしていた。
「分っかりましたー。じゃ、行こっか」
「はあ……」
今度はどこに連れて行かれるのかと思いつつ俺は菱本に付いて公民館を出た。
母親は俺が9歳の時に膵癌で死んだし父親は日曜の夕方にしか家に帰ってこないから門限などは特にないが、流石に遠方に連れて行かれるのは避けたい。
そう思っていると菱本が歩いていったのは街中にあるラブホテルで、他の信者たちもぞろぞろと同じラブホテルに入っていくのを見て俺は衝撃を受けていた。
「なあ……あれはそういうホテルだよな? この宗教ってそうなのか?」
「そうだよ。だって男女が2人で交流するならそうなるっしょー?」
「いやあ、何かなあ……」
このラブホテルはグレートサクリファイス学会の傘下にあるらしく、従業員さんは俺と菱本も含めた信者たちの姿を見ると頭を下げて部屋のキーを渡していった。
料金は事前に支払われているのか、俺と菱本はキーを渡されるとそのままエレベーターで部屋のある階まで移動するよう伝えられた。
部屋に入った俺は何とも言えない気分のまま広々とした|円《まる》いベッドに腰掛け、菱本は立ったまま俺を見てにやにやしていた。