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君に愛されて重かった 三流力士と限界キャバ嬢
第4章 第4話 男らしく潔くと
「ミズキちゃん、彼にあんなこと言って本当によかったの? 鬱之郷さんはミズキちゃんのこと本気で好きだと思うよ?」
「私だって嫌いになった訳じゃないですけど……少なくとも今の彼に付いて岐阜に行こうとは思えません。お互いのためにならないので」
「ええっ、ミズキちゃんそこまで考えてたの!? 純愛だなあ~」
シフトが終わった夜10時に更衣室で話しかけてきた22歳女子大生のサクラちゃんに答えながら、私は自分が自分で思っている以上に鬱之郷に惹かれていたということに気づいた。
だからといって個人的に彼と連絡を取るつもりはもうないし、彼が岐阜に帰るというならそれを見送るのが惚れた女の務めだと思った。
「私だって嫌いになった訳じゃないですけど……少なくとも今の彼に付いて岐阜に行こうとは思えません。お互いのためにならないので」
「ええっ、ミズキちゃんそこまで考えてたの!? 純愛だなあ~」
シフトが終わった夜10時に更衣室で話しかけてきた22歳女子大生のサクラちゃんに答えながら、私は自分が自分で思っている以上に鬱之郷に惹かれていたということに気づいた。
だからといって個人的に彼と連絡を取るつもりはもうないし、彼が岐阜に帰るというならそれを見送るのが惚れた女の務めだと思った。