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君に愛されて重かった 三流力士と限界キャバ嬢
第4章 第4話 男らしく潔くと
私服に着替えて裏口から店を出ると、そこにはみすぼらしい容姿をした中年男性のサラリーマンが立っていた。
彼はかつての私の客で、キャバクラ通いが奥さんに発覚してから「グラビティ」には出入り禁止になったということになっていた。
表向きは。
「ハァ、ハァ、ミズキ様……お久しぶりです……」
「……あなた、こんな時間に何しに来たんですか。この店には出入り禁止でしょう?」
「僕はミズキ様にまたいじめられたくてお金を工面してきたんですよ……10万円あげるから一緒にデートしてください」
「嫌です。しつこく付きまとうなら警察呼びますよ」
彼が出入り禁止になった本当の理由は私に執着するあまり店内で問題行為を繰り返したからで、店長が自宅の電話番号にかけて苦情を入れたことをきっかけに彼は奥さんに離婚されていた。
いつでも警察を呼べるように私が小さいバッグに手を伸ばすと、彼は驚くべき速さで私の背後に駆け寄ってきた。
彼はかつての私の客で、キャバクラ通いが奥さんに発覚してから「グラビティ」には出入り禁止になったということになっていた。
表向きは。
「ハァ、ハァ、ミズキ様……お久しぶりです……」
「……あなた、こんな時間に何しに来たんですか。この店には出入り禁止でしょう?」
「僕はミズキ様にまたいじめられたくてお金を工面してきたんですよ……10万円あげるから一緒にデートしてください」
「嫌です。しつこく付きまとうなら警察呼びますよ」
彼が出入り禁止になった本当の理由は私に執着するあまり店内で問題行為を繰り返したからで、店長が自宅の電話番号にかけて苦情を入れたことをきっかけに彼は奥さんに離婚されていた。
いつでも警察を呼べるように私が小さいバッグに手を伸ばすと、彼は驚くべき速さで私の背後に駆け寄ってきた。