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君に愛されて重かった 三流力士と限界キャバ嬢
第1章 第1話 限界キャバ嬢、ミズキ様
「ミズキ様、今日は来てくれてありがとうございます! 俺ミズキ様ともっと話したくてお金を貯めてきたんです!!」
「あら、研修医さんがそんなことに安いお給料を使ってしまっていいのかしら? 大体水商売の女と結婚なんてできるご身分じゃないでしょう?」
「そんなことないですよ、俺だってできることならミズキ様と結婚したいです! でも結婚するよりもずっとお客さんとしてミズキ様に見下されていたいんです!!」
「かわいいことを言うのね、そういう変態なお医者様はあたしも嫌いじゃないわ。ほら、もっと近くに寄りなさいな」

 4年間近くのアルバイト生活ですっかり女王様キャラが板についてしまい、今ではいかにも女の子にモテなさそうな男たちがこぞって私を指名してくる。

 いわゆるチー牛でも童貞でも弱者男性でも、キャバクラではお金さえ払えば皆平等なお客様。

 もちろん相撲取りでもお客様には他ならないので、私は開店前から店の前で待っていたお馴染みの研修医さんの相手をしながら夜9時からやって来るという相撲取りの集団を待っていた。
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