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君に愛されて重かった 三流力士と限界キャバ嬢
第1章 第1話 限界キャバ嬢、ミズキ様
研修医さんと近くの会社の部長さんがそれぞれ1時間ずつ接待されて帰っていくと、店の前からズシンズシンという大きな足音が聞こえてきた。
「やあやあ我らこそは日本相撲協会職員一同、本日は新人力士を大勢連れてきましたよ。そして本日のお目玉はこの方でございます」
「この店この店本当にいい店だ! かわいいオンナノコがこんなに大勢いて来ないなんてあり得ない話し!!」
「きゃあっ、生の夜赤龍さんだぁ~!! 後でサイン貰えませんかあー!?」
店に入ってきたのはざっと見て15人ほどの力士たちで、稽古を終えてお風呂に入ってからやって来たらしい彼らは誰も彼も巨大な身体から湯気を沸き立たせていた。
力士が15人も店内にいるとキャスト以外は座るスペースもなく、先ほどから次々にお客さんが帰っていたのはこのためらしかった。
「キャストの皆さん、今日は11時までお相撲さんたちで貸し切りになるのでどうか楽しくお話してあげてください。新人力士さんは誰も指名してないけど、適当に組んで貰えるかな? あ、ミズキ様も珍しく指名されてないね」
「そうなの? あたしは誰だってお相手できるけど……」
「はい、はい! 僕ミズキ様を指名させて欲しいです。こんな僕で嫌じゃなかったらだけど……」
店長が新人力士を店にいたキャストたちに割り当てていると、力士の群れの最後列を歩いていた力士さんが手を上げて話しかけてきた。
その力士さんは身長はパッと見で180cm程度、体重は120kgでは済まなさそうな巨漢で、その体格に見合わない気弱そうな雰囲気が特徴的だった。
「やあやあ我らこそは日本相撲協会職員一同、本日は新人力士を大勢連れてきましたよ。そして本日のお目玉はこの方でございます」
「この店この店本当にいい店だ! かわいいオンナノコがこんなに大勢いて来ないなんてあり得ない話し!!」
「きゃあっ、生の夜赤龍さんだぁ~!! 後でサイン貰えませんかあー!?」
店に入ってきたのはざっと見て15人ほどの力士たちで、稽古を終えてお風呂に入ってからやって来たらしい彼らは誰も彼も巨大な身体から湯気を沸き立たせていた。
力士が15人も店内にいるとキャスト以外は座るスペースもなく、先ほどから次々にお客さんが帰っていたのはこのためらしかった。
「キャストの皆さん、今日は11時までお相撲さんたちで貸し切りになるのでどうか楽しくお話してあげてください。新人力士さんは誰も指名してないけど、適当に組んで貰えるかな? あ、ミズキ様も珍しく指名されてないね」
「そうなの? あたしは誰だってお相手できるけど……」
「はい、はい! 僕ミズキ様を指名させて欲しいです。こんな僕で嫌じゃなかったらだけど……」
店長が新人力士を店にいたキャストたちに割り当てていると、力士の群れの最後列を歩いていた力士さんが手を上げて話しかけてきた。
その力士さんは身長はパッと見で180cm程度、体重は120kgでは済まなさそうな巨漢で、その体格に見合わない気弱そうな雰囲気が特徴的だった。