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東京佐川お兄さん事件 引きこもりお嬢様の誰にも言えない秘密
第4章 第4話 誰にも言えない秘密
「それで、ここからが大事な話なのですが……娘とお付き合いしていて何か違和感を感じたり、身の危険を感じたりしたことはありませんでしたか?」
「えっ、身の危険ですか!? そんなこと全然ないですよ、志信さんは繊細な所がありますけど優しくて素敵な大人の女性ですし、違和感なんて全然ないですしましてや身の危険なんて。あの、志信さんは過去に何か……?」
俺が必死で言うとお父さんは少し安心した表情をして、先に頼んでいたホットコーヒーをすすると再び口を開いた。
「そうなのですね、それは何よりです。……娘から聞いたかも知れませんが、志信は10代の頃から精神疾患を抱えていて、過去に男性との交際でトラブルを起こしたこともありました。今は私の大学の後輩が主治医として娘の面倒を見てくれていて、親である私から見れば志信は落ち着いています。ですが、お付き合いしている佐川さんには別の顔を見せているのではないかと不安になって、今日はここまで来て頂いた次第です」
「そうだったんですね。確かに志信さんは少し精神的に不安定な面もありますけど、俺は彼女を支えられる恋人になりたいと思ってます。お父さんやお母さんに信頼して頂けるように今後も努力するつもりです」
俺が力強く言うとお父さんは黙ってうなずき、それからは俺も運ばれてきたアイスティーをゆっくりと飲んだ。
「えっ、身の危険ですか!? そんなこと全然ないですよ、志信さんは繊細な所がありますけど優しくて素敵な大人の女性ですし、違和感なんて全然ないですしましてや身の危険なんて。あの、志信さんは過去に何か……?」
俺が必死で言うとお父さんは少し安心した表情をして、先に頼んでいたホットコーヒーをすすると再び口を開いた。
「そうなのですね、それは何よりです。……娘から聞いたかも知れませんが、志信は10代の頃から精神疾患を抱えていて、過去に男性との交際でトラブルを起こしたこともありました。今は私の大学の後輩が主治医として娘の面倒を見てくれていて、親である私から見れば志信は落ち着いています。ですが、お付き合いしている佐川さんには別の顔を見せているのではないかと不安になって、今日はここまで来て頂いた次第です」
「そうだったんですね。確かに志信さんは少し精神的に不安定な面もありますけど、俺は彼女を支えられる恋人になりたいと思ってます。お父さんやお母さんに信頼して頂けるように今後も努力するつもりです」
俺が力強く言うとお父さんは黙ってうなずき、それからは俺も運ばれてきたアイスティーをゆっくりと飲んだ。