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東京佐川お兄さん事件 引きこもりお嬢様の誰にも言えない秘密
第6章 第6話 ずっと一緒にいたかった
「あ、あああ……」
「志信さん、俺はあなたに殺されたくないけどあなたを傷つけるようなことは絶対にできない。志信さんが満足してくれるならここで殺されたっていいけど、あなたが犯罪者になって牢屋に入れられるのをあの世から見たくない!!」
「お兄さん、お兄さん……あああっ……」
志信さんは涙でずぶ濡れになった顔のまま俺にすがりつき、両手両足を縛られた俺は彼女を抱きしめてあげられないことを心から申し訳なく思った。
それから志信さんはすぐに俺の両手両足をベッドの脚にくくりつけていた縄をほどいてくれて、俺はその瞬間に彼女を全身で抱きしめた。
「ごめんなさい……ごめんなさいお兄さん……私、お兄さんを食べたいけど殺せなかった……」
「志信さん、俺を殺そうなんて思わないでください。俺のためじゃなくて、あなたの人生のために」
「私、お兄さんのことを本当に好きになっちゃったから……お兄さんが苦しむ顔を見たくないから……」
「志信さん……」
それから志信さんは過去に起こった事件のことを語り始めて、俺はベッドの上で彼女を抱きしめたまま話を聞いた。
「志信さん、俺はあなたに殺されたくないけどあなたを傷つけるようなことは絶対にできない。志信さんが満足してくれるならここで殺されたっていいけど、あなたが犯罪者になって牢屋に入れられるのをあの世から見たくない!!」
「お兄さん、お兄さん……あああっ……」
志信さんは涙でずぶ濡れになった顔のまま俺にすがりつき、両手両足を縛られた俺は彼女を抱きしめてあげられないことを心から申し訳なく思った。
それから志信さんはすぐに俺の両手両足をベッドの脚にくくりつけていた縄をほどいてくれて、俺はその瞬間に彼女を全身で抱きしめた。
「ごめんなさい……ごめんなさいお兄さん……私、お兄さんを食べたいけど殺せなかった……」
「志信さん、俺を殺そうなんて思わないでください。俺のためじゃなくて、あなたの人生のために」
「私、お兄さんのことを本当に好きになっちゃったから……お兄さんが苦しむ顔を見たくないから……」
「志信さん……」
それから志信さんは過去に起こった事件のことを語り始めて、俺はベッドの上で彼女を抱きしめたまま話を聞いた。