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がんばれ!赫鎧鈴乃ちゃん
第2章 淫夢の始まり
 猛様のお住まいに着いて私は息を呑む。
 「メゾンニュー千波」
 名前は立派だが建物は築半世紀以上、ろくに手入れもされてないボロアパートだ。
 「壊れ荘」「崩れ荘」「潰れ荘」の方がピッタリくる外観。
 現在住民は猛様お一人。
 なんでも大家には山程の貸しがあるそうで家賃光熱費全て大家持ちなんだそうだ。
 他の住民が居ないのも「近所付き合いが面倒)という猛様の言有っての事だそうだ。
  
 「入れ」
 案内された101号室は意外と言っては失礼だが綺麗に片付いていた。
 生ゴミが溜まった無数のごみ袋、キッチンの流しは洗い物で溢れ、山積みの吸い殻、転がる酒瓶の間を走り回るGを予想していたのに肩透かしもいいところだ。
 「風呂の用意をしろ!」
 想像と現実のギャップに悩む暇を與えられず下された命令に従う。
 洗顔室と洗濯室を兼ねた脱衣場で靴下を脱いで浴室に入る。
 浴室の8割は広い浴槽で占められいる。 
 大人二人が並び足を伸ばして寝れるサイズの湯船に対して洗い場は90cm×210cm程の鰻の寝床だ。
 洗顔台、浴室を見て私は確信した。
 この部屋には女の影がある。
 洗顔台に並んだ新品の歯ブラシと使用感のある歯ブラシ。
 洗い場には数百円のボディーソープとリンスインシャンプーが一組、美容院で購入したと思われる一本数千円のシャンプー、リンス、トリートメントが一組別棚に並んでいる。
 猛様は月単位年単位で歯なんか磨いてないようだし格差の有りすぎるシャンプー石鹸を使い分けてるというのも無理がある。
 女だ。大人の女が居る。
 確かに素敵な雄の猛様に仕える女が複数居ても何の不思議もない。
 ない、が!
 今日から夏休み明けるまでの間奴隷に選ばれたのは私だ。
 顔も知らない女に負けてたまるか。
 妙な対抗心に日が付き気付いたら着てきた靴下、パンティ、ブラジャー、スカート、セーラー服全てを洗濯機に放り込みスタートボタンを押していた。
 これで洗濯乾燥が終わるまでの3時間は全裸で過ごすしかなくなった。
 女は度胸よ!
 思い切り、脱衣場を後にする。
 6畳程のキッチンを横切り2つ並んで閉まっている扉の前に立つ。
 テレビの音が漏れてるのは右の部屋だ。そこに居るのが猛様1人なら良し。もし女が居れば宣戦布告だ。
 
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