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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
恩を売ったつもりだったのに、近藤くん…あまりの下手さにどん引きしてたなぁ。
これから一週間。猛特訓して見かえしてやらないと。

でも、その前に。

僕は携帯を取り出す。今日は土曜日。近藤くんとエッチする日だ。
今日も朝、ジョキングしたし。先週よりもつるつるの美肌。近藤くん、卒倒しちゃうかなー。

「もしもーし」

電話をかけてみる。二コールで近藤くんは出て、「……はい」なんて無愛想な声出してるの。
ヤりたくてしょうがないくせに。

「今日、いつものところね」
「…わかった」

近藤くんは電話が苦手らしい。いつも嫌そうな声を出す。
メールもそっけない。

なのにエッチは超ノリノリ。不思議な子だね。照れ屋さんなのかな。

ちなみに。
僕は出来れば狂楽の湯で公開エッチをしたいところなのだけど、近藤くんは断固拒否をする。
仕方なく、いつもラブホ街の前のコンビニで待ち合わせ。

ハッテン場もしばらく行ってないんだよねー。まっつんからも何度も誘われているけど、最近はお断り中。
近藤くんの調教で忙しいからさ。


☆★☆

夕暮れ時である。

僕がコンビニに現れるだけで、店員さんや雑誌の立ち読みしていた女子達の熱い視線を集めてしまう。
僕って素顔だと、ほんと目立つんだよね。亡き母の心配もわかる気がするよ。

これじゃ、周りの人間が空気になっちゃうよ。不平等だね。人類の平和のためには、あのヅラと眼鏡した方がいいんだろうなー…。
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