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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
僕は本音を言えば、アダルトコーナーの端に置いてある「ガチッ×ムチッラバーズ」というゲイ雑誌を手に取りたいところだけど、ここは無難に普通のファッション雑誌を手に取る。

「めっちゃ可愛いよね」
「ハローって言ってみなよ」

後ろにいる女の子二人組の声だ。
こしょこしょ喋ってるつもりだろうけど、全部聞こえてるよ。
僕は金髪碧眼だし、この格好で出歩くようになってからは、よく英語で話しかけられるんだよね。ミーハーっぽい子に。

雑誌を読んでいたら、窓をコツコツと叩かれた。顔をあげると近藤くんが来ている。
僕はにっこりと微笑むと、雑誌を置く。その微笑みをみた女子達が頬を染めて「可愛いー」と興奮ぎみな声で喋っている。

この笑顔、独占した気分はどうよ?
君、笑顔どころか、これから全部手にしちゃうんだよ?幸せだと思わない?

近藤くんに近づくと、気まずそうに視線を反らした。全く。あの女子達の羨望の眼差し見てよ。贅沢な男だね。
あ…それとも女子に「可愛い」ともてはやされる僕が羨ましいのかな?近藤くんはヘテロセクシャルだと思い込んでるんだもんね。僕に嫉妬しちゃうかな。


「お待たせ。ご飯食べた?」

近藤くんは私服姿だ。
今日は部活があったと思うけど、着替えてきたのかな。高校名入りジャージじゃ、ラブホ入れないもんね。

「…そうだな。腹減ったな」

僕は笑顔全開なのに、近藤くんは仏頂面のまま。
こんな美少年と一緒にいるのに。照れ屋さんだね。

「なに食べる?ラーメンとか?」

ラブホ街に行く途中にある道は、ラーメン激戦区だ。
僕はこの容姿だから、ラーメンってイメージないんだと思うけど、日々の食事…ラーメン比率高いんだよね。
母が亡くなって一人暮らしを始めてからは、即席ラーメンにもやし乗っけたりして食べてるよ。とっても庶民派なのです。
ハッテン場アニキ達と一緒にご飯食べる時も、この辺りで奢ってもらうことも多し。

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