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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
近藤くんと仲良く手を繋いで、ラーメン屋を後にする。
ここから先はラブホ。
ふふふー…二人の世界ってやつだね。

「聞かれるの嫌だったら答えなくてもいいけどさ。親ってなにじん?」

なにじん?は国籍のことだよね。
うーん……なにじんだろう。

「亡くなった母は日本人だよ。父は見たことないからわかんない。僕も戸籍上、日本人。日本人の名前だし」

ヒメとしか名乗ってないけどね。
近藤くんにフルネーム教える気ないけどね。

「一人暮らし?」
「そうだよ」
「……それって大丈夫なの?」

近藤くんがここまで僕のこと訊くのって珍しい…ていうより初めてじゃない?
大丈夫か?って一人暮らしがってこと?
もう慣れたんだけどね。

「もう慣れた。身の回りのことは自分でできるから」

一応。近藤くん限らず、ハッテンする人達には年齢詐称してる。
ハタチってことに。だって、そうしないといろいろと面倒くさいじゃない?

「僕はオトナだから平気だし。高校生に心配してもらわなくても大丈夫だよ」

こんな風に突っ込まれるとは思わなかったからな。
職業とか、いろいろとキャラ設定しておいた方がいいかも。

僕の場合、美しいからモデルとか?
でもだったら、もっと有名になるはずだから。もっと地味な感じな職業がいいかも。
大学生?
会社員?
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