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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
☆★☆


ポスーン…ポスーン…。

僕のスリーポイントシュートも確立100%に近くなってきたよ。
もはや漫画のキャラ並だね。母が気にしたのもわかるよ。身長160㎝のNBA選手って目立つもんね。
しかも美しすぎるもんね。周りのガチムチNBA選手達…試合どころじゃなくなっちゃうもんね。


「よぉ。今日も練習?」

ジャージ姿の近藤くんが近づいてきた。部活の疲れを感じさせない、嬉しそうな、優しい笑顔だった。

「お前も熱心だな。そーいうとこ、いいな」

僕からボールを奪うと、近藤くんがダンクを決めた。
やっぱ背が高い人がやるダンクは凄い迫力あるねー。

「人間、悪いとこばっかじゃねーのな」
「……」

ハッキリ言うね。絶句しちゃったよ。
僕…そーいや、顔と身体と頭脳と身体能力しかいいところないね。
つまり、肝心の性格が悪いってこと。

「…褒めてんだけど、気を悪くしたか?」
「べつに…。事実だし。僕、性格悪いし」

近藤くんもご存じの通りだと思うけど。

僕はまたスリーポイントシュートを打った。でもゴールに弾かれてしまう。数少ない失敗…。
また入れようと試みるけど、また弾かれる。

「お前…あいつのこと好きなのか?」

バコーン…またゴールが入らない。面白くないなぁ、もう。
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