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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
ま、姫ってのはそういうポジションかもね。
こんな平凡顔なのに、ヒメ的なポジションに治まるとは…やっぱ君はただものじゃないね。

しかしながら、近藤くんのプレーの方が華があるんだよね。得点は僕の方が多く取ってるのに。
ダンクがあるからかなー…。

「よし、僕もダンク決める!二宮くん、パスまわして」
「えぇーッ!お前の身長じゃ無理だって!」
「無理じゃない。何回も決めてるし」

近藤くん相手の時だけだけどね。実践では初披露。
ふっふー…この試合のヒーローはこの僕だ。

目の色が変わった本気モードの僕を見て、対戦相手が息を飲む。
パスが回ってきた。僕はドリブルをしながらゴールを見据える。

ダンクしてやるッ!

思いきっり跳躍をつける。応援席から「おぉーッ」という歓声が上がった。
この歓声!コバチの時を思い出すよ。最高だね!

ダンッ!ボールを勢いよくゴールに叩きつけて…。

「いった…ッ」

なぜか足くびが強烈に痛い。

「姫野!」

二宮くんが僕に駆けよる。呑気なんだから。まったく君は本当に姫だね。
でもなんで痛いんだろ?
着地した時、ぐにっと変な感覚がした。

誰かの足をふんづけちゃったのかな。

「…捻挫だろ?強引に行き過ぎなんだよ、お前」

近藤くんも近寄ってきて、僕の腕を抱えた。

「悠真、こいつ保健室連れてくから。てきとーにやってて」



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