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ハッテンlove
第2章 姫野のバスケ
えぇぇッ!?
せっかくの体育デビュー。ヒーローは僕!って感じなのに、僕ってば退場?

「僕まだやれるんだけど…」
「捻挫悪化させると治り悪くなんぞ」

近藤くんは文句を言う僕をヒョイッと持ち上げた。
いわゆる「お姫様抱っこ」の格好で僕を抱き、体育館を後にする。
ヅラ被ったこの格好じゃ、なんかださくてカッコ悪い。

しかも連れてくなら近藤くんじゃなくて、別の人がいいんじゃないの?僕の次に主力なのが近藤くんなのに。

さっき近藤くんってば「てきとーにやってて」なんて言ってたけど。どんだけやる気ないんだよ。やる気ないくせにプレーに華があってずるいじゃないか。

「近藤くん。僕、男だからね。こんな風に運ばなくても自分で保健室行けるし」

運んでもらってありがたいけど。でも、やっぱり恥ずかしいじゃないか。
ま、素顔のヒメだったら「たかが捻挫でかしずかれる僕を見て!」って感じだけど。

「…試合、君がいないとつらいんじゃないの?ほとんど点、僕達が取ってたよね?」

早く下ろしてって感じなんだけど。近藤くんは僕の意見を無視をする。

「…あいつらにも見せ場作ってやんなきゃ可哀想だろ?お前ばっか目立って、山根達の立場がないだろーが」

えぇーッ!?
それって僕のせいなわけ?
山根くんも楽出来てラッキー…的な顔してたじゃん。

「なんて言って。俺がサボりたかっただけ。さすがに疲れたしなー」

呑気にそんなことを言いながら、近藤くんはかすかに笑った。
疲れてるようには見えないけど?とっととコートに戻りなよ。

ガラガラ…と保健室のドアを開け、僕を椅子に下ろす。
保健室には先生はいなかった。



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