この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハッテンlove
第3章 heart+heart
そして姫野はなんで悠真とつるむんだ?望みがないのはわかってるだろ?
そもそも姫野は悠真と付き合いたいなんて思ってるのだろうか。

一生一人で生きてくなんて…聞いてるこっちが寂しくなるっつーの。

悠真は多分知っている――姫野の事情。
姫野はきっと、悠真にだけは隠してない。これは俺の勘だ。


「なぁ、悠真。お前、前にチンコとケツの関係より、ハートとハートだって言ったよな?」

悠真はくるりとした愛嬌のある目で俺を見つめる。惚気たいんだろ?わかってるよ。
でも俺が聞きたいのはお前の惚気じゃねーよ。

「…もし、お前の彼氏が、お前にバレバレの嘘吐いてたら…隠し事ばっかりだったら…お前ハートとハートの関係になれたか?」
「嘘?隠し事?」
「そ。例えば、田舎の小さい便利屋で働いてるのに、貿易会社のエリート商社マンだって言いだしたり。歳は26なのに、18だって言い張ってたり…」

悠真はきょとんとした顔で俺を見た後、うーん…と考え込んだ。

「…18歳でエリート商社マンは設定的におかしくない?」

考えて欲しいのはそこじゃねーよ。例え話だよ。
あー…でも。根本的に、悠真と悠真の彼氏に置き換えるのは無理があるな。

だって…俺はあいつのこと…恋愛感情で好きなのか?
確かに、顔だけは可愛い。笑った顔なんて特にヤバいくらい可愛い。切なそうに啼く表情もかなりいい。

男なんて抱けるのか?なんて思ったけど、そんな心配いらなかった。すげー抱き心地よかった。
右手で扱くよりも、あいつの身体使った方がはるかに刺激的だし、気持ちいい…って俺、最低だな。俺もかなりクソ野郎だな。


けど…。
あいつは嘘つきだし、隠し事ばっかだし。
完璧隠してるならまだいいものの、バレバレだから聞いてるこっちが恥ずかしくなるわ。

なにが貿易会社だ。お前、たんなる高校生だろうが。

初めにヤッた後の週明けの月曜、すぐに気づいたよ。
声でバレバレなんだよ、バカ野郎。

あんな怪しいもっさりヅラで、一回ヤッた相手を欺けると思ってんのか?案外頭悪いんだな、あいつ。

「…近藤、なんか最近人相悪くない?そんなに姫野のこと睨まなくてもいーじゃん」

いつの間にか、視線は姫野の方に向いていた。姫野はえらい勢いのあるスパイクサーブを打った。
辛うじて拾った対戦相手を吹き飛ばすほどの威力――やっぱすげーわ。

/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ