この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハッテンlove
第3章 heart+heart
まっつんの姫野を見る眼差しは温かい。

「お前が出てくるまでは、ヒメの一番のお気に入りは多分俺だったんだよ。連絡先も知ってるし、直でラブホもよく行ったし。けど、お前が現れて、ヒメに断られることも多くなってわかった」

まっつんの表情がマジだ。なぜか俺がドキドキしてきた。

「俺…ヒメが好きだ」


ヒメが好き。
それは当然のことながら、恋愛感情で好きって意味だ。

悠真と悠真の彼氏のことが頭によぎった。
クラスで付き合ってるっていうカップル(男女だけど)のことも…。
好き。譲れない。傍にいたい。そういう気持ち。

「お前は?」

そう聞かれたけど、答えられない。
俺は姫野を友人レベルで見れば、多分好き。変なヤツだけど、いいところもあるし、面白い。
けど、恋愛対象としてはどうだろう。

膝の上で寝ている姫野は弱々しくて、守ってあげたくなる。
けど、俺はこいつのことをなにも知らない。知ろうと思っても厚い壁がある。嘘ばっかり吐くんだからしょうがない。普段はヅラと眼鏡で隠してるし。でも、隠してるのは顔だけじゃない。中身まで見えない。

「まっつんは、こいつのことどのくらい知ってる?こいつの話してる内容って嘘っぽくない?」

まっつんは苦笑いを浮かべた。

「全部嘘だな」

やっぱり。バレバレなんだ。俺も釣られて苦笑い。

「けど、そんなのどうでもいいんだよ。目の前にいるヒメだけが真実。腹黒いのも、ちょっとバカなのもわかってる。それでいいんじゃねーの?」

/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ