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ハッテンlove
第5章 友達
僕の身に起こったことは、いくら二宮くんが鈍くてもわかってしまったと思う。

「…誰にやられたんだよ?」

案の定、真剣な眼差しで僕を見つめる。
でも二宮くんをずっと見ていたら、なんかどうでもいいことのように思えてきちゃった。

だって、僕も二宮くんのこと、脅して乳首実験したり、エッチ…もしたし。
それってあいつらが僕にしたことと変わらない。

天に吐いた唾が自分に落ちてきただけ。
自業自得ってことだね。

「…いいんだ」
「なにがいいんだよ?」
「僕も君に同じことしたし。だからいい。心配しなくていいから」

そうだ。近藤くんが言ってた通り、僕って最低…。
そう思ったらまた涙がこみ上げてきちゃった。

「う…ッ、ッ…ひ…ッ」

お風呂場に僕の嗚咽が響く。
二宮くんは渋い顔のまま、僕を見つめる。

そしていきなり頬に衝撃。
パチーン、といい音がした。
二宮くんが僕をビンタしたのだ。

泣いてるところにいきなりビンタ!?
ビックリしすぎて涙止まっちゃった。

「…これでチャラね」

二宮くんがふふ、と笑った。

「お前が俺にしたこと、これでチャラにしてやるから。だから話して?力になるから」
「…え?」

そして二宮くんは信じがたいことを言う。
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