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ハッテンlove
第5章 友達
姫野節も全開。沈んだテンションが少しずつ上がってきちゃった。
それと同時に、冷静に思い返してみる。

ヤツらの犯行は計画的だった。
そして、確か撮影を条件に好きにしていい、とか大金が入るとか…。

「…あいつらやっつけたけど。でも、黒幕がいるのかも」

黒幕をとっちめない限り、僕に安寧の時はない。
二宮くんにヤツらのやり取りを聞かせると、二宮くんも「うーん」と唸った。

「そうだ。黒幕を探そう」

さすが二宮くん。深く考えずに簡単に言うね。
僕が呆れていると、二宮くんはスマホを取り出す。

「俺の彼氏の職業はなんでしょう?」

えーと…なんだっけ。

「便利屋だっけ?」
「その通り」

便利屋ってなにする仕事だっけ?
僕が首をかしげていると、二宮くんは具体的に便利屋について語り始める。
自分の彼氏のことだからか、誇らしげである。

「家の掃除の手伝いとか、害虫の駆除とか。あと引越しの手伝いとか、人手が足りない畑仕事なんかもするよ」
「…それと、今回の事件の黒幕とどう関係あるの?」

そう言うと、二宮くんはドヤァって顔をした。

「彼の一番得意な仕事はね、調査関係。これまでもストーカーを突き止めたり、つきまとってくる相手を追い払ったり…」
「それって探偵の仕事じゃないの?」
「探偵さんじゃ敷居が高いって人が便利屋にくるの。害虫駆除なんかで知り合ったお客さんから別件で依頼されることも多いらしいよ」

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