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ハッテンlove
第5章 友達
「…お前、ヒメだろ?」

泰三さんがニヤりとして、僕を眺めた。
しかしさすが、二宮くんの彼氏である。僕の美貌を見ても、その瞳の奥から男の欲情が出ていない。
大抵の男は、僕を見るとイヤらしい熱がこもるものだけどね。ノンケも例外ではない。

でも、泰三さんは違うらしい。僕にそういう意味での興味は湧かないようだ。二宮くんが絶大な信頼を寄せるだけはある。

「僕がハッテン場の妖精のヒメっていうのは、二宮くんから聞いたの?」

二宮くんがケラケラ笑いながら首を振る。

「俺がお前のこと、妖精なんて言うわけねーじゃんッ!」

泰三さんも苦笑する。

「俺がヒメのこと聞いたのは、俺の部下からだよ。松下って知ってるだろ?」
「松下…?」

誰だろ。ハッテン場にいる誰かかなぁ…?

「お前にかなりご執心のようだったが、あいつの片思いか。名前も覚えてもらえてねーのか。可哀想になァ」

首をかしげる僕に対して、可哀想とも思ってない口ぶりで泰三さんが笑う。
松下さんか…。
狂楽の湯にはたくさんの人が来るから、全員は覚えきれないや。名前、はっきり本名教えてもらってるのって近藤くんだけだし。

「そんなことより、黒幕だよ、黒幕!」

二宮くんが泰三さんを急き立てる。
泰三さんが二宮くんの肩をなだめるようにポンポンと叩いた。

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