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ハッテンlove
第5章 友達
なにげないしぐさではあったものの、なんというか、親密すぎる空気が二人の間に漂っている。
ふーん…これが、恋人同士ってやつか。
心にチクっと痛みが走る。ご縁のない恋っていうものが羨ましいのかな、僕は。

「慌てるな。黒幕も、狂楽の湯の常連客の可能性が高い。手先になったのは、狂楽の湯で絡んできたヤツなんだろ?」

確かに…。
僕が狂楽の湯で僕と接触のある人物を思い浮かべてみる。

ヤッた回数が一番多いのは、近藤くん。次いで、まっつん。
その他は、まっつんの知人らしき数人。一回だけ3Pもしたっけ。疲れるから一回でやめたけど。

泰三さんの後ろの方に、投げ捨てられたビデオカメラがある。
そうだ。犯人の顔も映ってるはず。

「二宮くん、泰三さん。後ろにビデオカメラがあるよ。僕の…レイプ動画が映ってる」

二人が一気に凍りつく。
嫌なものを見るように、恐る恐る視線をカメラに移した。


「…泰三さん、見るの!?」
「いや…手掛かりとしては…アレだけど」
「見るの!?俺は見ないッ!見れないッ!」
「お…俺だって見たかねーよッ!」

恋人同志で揉めている。痴話げんかには構わず、僕は手を伸ばしてビデオテープを手に取る。ゾッとする嫌な記憶が蘇る。
ビデオテープの陰にはあのサバイバルナイフもあった。

「これも犯人の持ち物。どこにでもある型かな?」

二宮くんにバシバシと背中を叩かれている泰三さんの前に、ナイフを差しだす。泰三さんは少し躊躇してから、ハンカチにそれを包んだ。

「これ触ったの、お前とそいつだけか?」
「うん。二宮くんは触ってないよね?」

二宮くんがコクンと首を縦に振る。泰三さんは満足そうに鞄に仕舞った。
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