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ハッテンlove
第6章 姫野との対決
別のところ!?
さっそくまっつんはあいつに告って、生活の面倒をみることにしたのか!?
目の前がもわーんとした霧で覆われた感覚。
なんでだよ…。
しばらく動かなくなってしまった俺を余所に、管理人のばあさんはほうきを持って、廊下の掃除を始める。
俺はテンションだだ下がりのまま、アパートを後にした。
あいつのことを考えれば、それがベストな選択だと思うよ。俺はまだガキだし、まっつんのように「好きだ」って言えるほどの情熱もない。
いや…でも…絶対認めたくないけど…。
多分…好きだったんだと思う。
どこが好きって聞かれると答えられないけど、でも…。
失恋気分の心が晴れないまま、電車に乗って帰宅する。
悠真にプリントを渡さなきゃいけないけど、こんな気分の時にあいつの惚気なんて聞く気にもなれない。
あいつってば、惚気たくて仕方ないんだもんな…。気が重いぜ。
とりあえず自分の家に帰る。悠真の家は目と鼻の先。徒歩で三分というご近所だ。
台所で牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けていると、妹が柴犬のハナコを連れて入ってきた。
「ハナコ…」
ハナコは傷心の俺の気持ちがわかるのか、鼻をクンクンさせて足元にやってきた。
世話は妹にまかせっきりだが、これは俺がもらってきた犬なのだ。
今晩はこいつ相手に愚痴でも語ろうか。
「お兄ちゃんッ!あのさ…」
中学生の妹の奈津は、いつもテンションが高い。顔もまぁまぁだから、同級生達からはよく羨ましがられるけれど、俺はこいつのテンションについていけない。特に今は。
「なんだよ、手短にな」
奈津の鼻息が荒い。なにか特別なネタでも仕入れて来たのか?
さっそくまっつんはあいつに告って、生活の面倒をみることにしたのか!?
目の前がもわーんとした霧で覆われた感覚。
なんでだよ…。
しばらく動かなくなってしまった俺を余所に、管理人のばあさんはほうきを持って、廊下の掃除を始める。
俺はテンションだだ下がりのまま、アパートを後にした。
あいつのことを考えれば、それがベストな選択だと思うよ。俺はまだガキだし、まっつんのように「好きだ」って言えるほどの情熱もない。
いや…でも…絶対認めたくないけど…。
多分…好きだったんだと思う。
どこが好きって聞かれると答えられないけど、でも…。
失恋気分の心が晴れないまま、電車に乗って帰宅する。
悠真にプリントを渡さなきゃいけないけど、こんな気分の時にあいつの惚気なんて聞く気にもなれない。
あいつってば、惚気たくて仕方ないんだもんな…。気が重いぜ。
とりあえず自分の家に帰る。悠真の家は目と鼻の先。徒歩で三分というご近所だ。
台所で牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けていると、妹が柴犬のハナコを連れて入ってきた。
「ハナコ…」
ハナコは傷心の俺の気持ちがわかるのか、鼻をクンクンさせて足元にやってきた。
世話は妹にまかせっきりだが、これは俺がもらってきた犬なのだ。
今晩はこいつ相手に愚痴でも語ろうか。
「お兄ちゃんッ!あのさ…」
中学生の妹の奈津は、いつもテンションが高い。顔もまぁまぁだから、同級生達からはよく羨ましがられるけれど、俺はこいつのテンションについていけない。特に今は。
「なんだよ、手短にな」
奈津の鼻息が荒い。なにか特別なネタでも仕入れて来たのか?