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ハッテンlove
第6章 姫野との対決
「今日、悠真くんに会った?」
「は?会ってねーよ。あいつ休みだよ。サボりだろ」
奈津は目を輝かせる。なんだよこいつ。もう十年近い付き合いで、すげー今さらだけど。悠真に興味があるのか?
残念だったな。あいつ女は駄目なんだよ。
でも、俺の予想は大きく外れた。
「あのね!今日の朝早く、悠真くんがすっごい可愛いガイジンの女の子をおんぶしてたの!でもその子、泥だらけで泣いてて。なにかあったのかなーって。悠真くんってガイジンの彼女いたの?どこで知り合ったの!?」
奈津…。
お前、15歳でもう近所のオバサン化したのか。ゴシップ好きの主婦じゃねーか。
ご近所の男子のスキャンダルに胸を弾ませている。女って恐ろしいぜ。
けど…。ガイジンの女…?
今日の朝…。
そして悠真は今日は休み。姫野も…。
「お兄ちゃん!悠真くんと仲いいんでしょ?なんか聞いてない?」
「…ねーよ」
「あの子めっちゃ可愛かったー!私もお友達になれたらいいなぁ。悠真くんに家に連れてくるように言ってみてよ。私、英語得意だし」
せっかく牛乳を飲もうと思ったのに、俺は何もすることなしに台所を後にした。
奈津は適当に撒いた。ついてきそうだったし…。
ガイジンの女…は奈津の勘違いだろう。そいつは多分、国籍は日本なのにガイジンな見た目をする男。
けど、泥だらけで泣いてた…?
そして、アパートに来たガタイのいい男前。
一体、俺と別れてから、ヤツになにがあったんだろう。
胸騒ぎがする。徒歩三分の悠真の家が、なぜか遠く感じられた。
「は?会ってねーよ。あいつ休みだよ。サボりだろ」
奈津は目を輝かせる。なんだよこいつ。もう十年近い付き合いで、すげー今さらだけど。悠真に興味があるのか?
残念だったな。あいつ女は駄目なんだよ。
でも、俺の予想は大きく外れた。
「あのね!今日の朝早く、悠真くんがすっごい可愛いガイジンの女の子をおんぶしてたの!でもその子、泥だらけで泣いてて。なにかあったのかなーって。悠真くんってガイジンの彼女いたの?どこで知り合ったの!?」
奈津…。
お前、15歳でもう近所のオバサン化したのか。ゴシップ好きの主婦じゃねーか。
ご近所の男子のスキャンダルに胸を弾ませている。女って恐ろしいぜ。
けど…。ガイジンの女…?
今日の朝…。
そして悠真は今日は休み。姫野も…。
「お兄ちゃん!悠真くんと仲いいんでしょ?なんか聞いてない?」
「…ねーよ」
「あの子めっちゃ可愛かったー!私もお友達になれたらいいなぁ。悠真くんに家に連れてくるように言ってみてよ。私、英語得意だし」
せっかく牛乳を飲もうと思ったのに、俺は何もすることなしに台所を後にした。
奈津は適当に撒いた。ついてきそうだったし…。
ガイジンの女…は奈津の勘違いだろう。そいつは多分、国籍は日本なのにガイジンな見た目をする男。
けど、泥だらけで泣いてた…?
そして、アパートに来たガタイのいい男前。
一体、俺と別れてから、ヤツになにがあったんだろう。
胸騒ぎがする。徒歩三分の悠真の家が、なぜか遠く感じられた。