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ハッテンlove
第6章 姫野との対決

ピンポーン、ピンポーン。
呼び鈴を押してから、ハッとした。いつも行く時はメールしてからなのに、今日は忘れてたぜ。
まぁ、いいか。
ドアを開けたのは、意外なことに悠真ではなく、悠真のオヤジさんだった。
「あれ?近藤くんじゃないか。上がって上がって」
ニコニコと穏やかな悠真のオヤジさん。うちのオヤジと比較しても若い。
「おじゃましまーす。悠真いますか?」
「うん、いるいる。すご腕の家庭教師が来てるから、近藤くんも一緒に勉強したら?」
すご腕の家庭教師…?
学校サボって家庭教師雇ったのか?
階段を上って悠真の部屋を開けると、部屋のど真ん中に「必勝・トップ10」と書かれた垂れ幕が…。
そしてハチマキを締めた悠真が必死に問題集を解いている。
受験の時だって、こんなに必死に勉強してなかっただろ?お前…。
そして悠真の横で漫画を読んでいたのが、ヅラと眼鏡の標準装備の姫野だった。
「近藤ー…助けて。俺、勉強し過ぎてバカになっちゃうよぅ」
涙目で俺を見上げる悠真に対して、姫野は「まだ終わらないの?時間5分オーバーだよ」と冷たく返す。
解いているのは数学のようである。いつも赤点ギリギリの、悠真の超苦手科目だ。
「だって…この問題難しいし」
「これは少し応用利かせればわかるじゃないか。公式覚えてる?」
「うぅ…ッ」
「まったく。僕は君をせめて学年で10番以内には押し上げないといけないんだからね。この僕に教えられてそれ以下なんてあり得ないからね。どこがわからないのか具体的に言ってよ」
かなりのスパルタである。
しかし気になったのは、姫野の右手にぐるぐると巻かれた包帯。
半そでから伸びた白い腕には、他にも絆創膏が貼ってある。
奈津が見たというガイジンの女は、間違いなくこいつだと確信した。
泣いていたというのは今朝の話なのに、もう復活して姫野節が全開である。
呼び鈴を押してから、ハッとした。いつも行く時はメールしてからなのに、今日は忘れてたぜ。
まぁ、いいか。
ドアを開けたのは、意外なことに悠真ではなく、悠真のオヤジさんだった。
「あれ?近藤くんじゃないか。上がって上がって」
ニコニコと穏やかな悠真のオヤジさん。うちのオヤジと比較しても若い。
「おじゃましまーす。悠真いますか?」
「うん、いるいる。すご腕の家庭教師が来てるから、近藤くんも一緒に勉強したら?」
すご腕の家庭教師…?
学校サボって家庭教師雇ったのか?
階段を上って悠真の部屋を開けると、部屋のど真ん中に「必勝・トップ10」と書かれた垂れ幕が…。
そしてハチマキを締めた悠真が必死に問題集を解いている。
受験の時だって、こんなに必死に勉強してなかっただろ?お前…。
そして悠真の横で漫画を読んでいたのが、ヅラと眼鏡の標準装備の姫野だった。
「近藤ー…助けて。俺、勉強し過ぎてバカになっちゃうよぅ」
涙目で俺を見上げる悠真に対して、姫野は「まだ終わらないの?時間5分オーバーだよ」と冷たく返す。
解いているのは数学のようである。いつも赤点ギリギリの、悠真の超苦手科目だ。
「だって…この問題難しいし」
「これは少し応用利かせればわかるじゃないか。公式覚えてる?」
「うぅ…ッ」
「まったく。僕は君をせめて学年で10番以内には押し上げないといけないんだからね。この僕に教えられてそれ以下なんてあり得ないからね。どこがわからないのか具体的に言ってよ」
かなりのスパルタである。
しかし気になったのは、姫野の右手にぐるぐると巻かれた包帯。
半そでから伸びた白い腕には、他にも絆創膏が貼ってある。
奈津が見たというガイジンの女は、間違いなくこいつだと確信した。
泣いていたというのは今朝の話なのに、もう復活して姫野節が全開である。

