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籠の鳥
第7章 軋んだ心
忍さんが言う【次の躾】とは…


感じる事と抜く事…

ただ、与えられる刺激のままに感じてはダメで…

快感を【抜き】ながら 相手を楽しませる…







それがなかなか難しい。


胸の突起に触れられただけで感じちゃう…


何回…
何十回やってもダメ…



「はぁ~っ」

ため息をつく忍さんとは対照的に クスクスと笑う 新さん…

「突起に触れただけで悶える蓮も可愛くて良いと思うけど?」


「審査の品位がさがるだろ?」


審査?
なにそれ?

話についていけない私を匠さんがギュウって抱き締める。


「審査会だけなら、蓮が感じてる表情を見せなきゃいいじゃん。」


如何にも 最もな意見だとばかりの匠さんに、忍さんの現実的な意見が突き付けられる。


「蓮に、ポーカーフェイスが出来ると思うのか?」



一斉に皆の視線が私に向けられる…

と、同時に 匠さん以外の3人が大きなため息を吐いた。



「なんだよっ 望までっ 蓮だってポーカーフェイスぐらい出来るよね」


首を傾げて 顔を覗き込む匠さんの視線に
【出来ません】とか、言える雰囲気じゃないよね?



「あっ…うっうん?」

思わず頷いちゃった…




その日から…

ポーカーフェイス訓練が始まる。






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