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籠の鳥
第3章 喪失
「お姫様、僕と一緒に入ろう」
匠さんは、ベッドから降りると私に手を伸ばす…
えっと…
一人で入りたいんだけど…
伸ばされた手に戸惑っていると 瑞紀さんが口を開いた。
「まだ、無理は禁物です。匠様とご一緒させるわけには参りません」
瑞紀さんは、ベッドに座る私を向かい合う様な形で抱き上げた。
「瑞紀っずるいぞっ」
駄々を捏ねる匠さんに思わず笑いが溢れる。
匠さんって…
私より年上なのに、子供みたい。
クスリと笑う私を、匠さんは驚いた顔で見つめていた。
怒らせちゃったかな?
少し怖くなって、瑞紀さんの肩に顔を隠すように俯いた。
「良かったぁ~っ お姫様、全然笑わないから 忍兄が壊しちゃったのかと思って心配だったんだ…
本当に良かった」
私の後ろで、ぽふんっとベッドに腰を下ろす音が聞こえた。
バスルームに連れてこられた私は、瑞紀さんの膝の上に横抱きにされ、髪を洗って貰う…
洗練された胸板が目の前にあり、目のやり場に困る…
ドギマギする私とは違って、瑞紀さんは、車でも洗うみたいに淡々と私の身体を洗っていた。
匠さんは、ベッドから降りると私に手を伸ばす…
えっと…
一人で入りたいんだけど…
伸ばされた手に戸惑っていると 瑞紀さんが口を開いた。
「まだ、無理は禁物です。匠様とご一緒させるわけには参りません」
瑞紀さんは、ベッドに座る私を向かい合う様な形で抱き上げた。
「瑞紀っずるいぞっ」
駄々を捏ねる匠さんに思わず笑いが溢れる。
匠さんって…
私より年上なのに、子供みたい。
クスリと笑う私を、匠さんは驚いた顔で見つめていた。
怒らせちゃったかな?
少し怖くなって、瑞紀さんの肩に顔を隠すように俯いた。
「良かったぁ~っ お姫様、全然笑わないから 忍兄が壊しちゃったのかと思って心配だったんだ…
本当に良かった」
私の後ろで、ぽふんっとベッドに腰を下ろす音が聞こえた。
バスルームに連れてこられた私は、瑞紀さんの膝の上に横抱きにされ、髪を洗って貰う…
洗練された胸板が目の前にあり、目のやり場に困る…
ドギマギする私とは違って、瑞紀さんは、車でも洗うみたいに淡々と私の身体を洗っていた。