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籠の鳥
第3章 喪失
ここ数日、要さんが食事を運んでくる以外、この建物に足を運ぶ人は居ない。


嵐の前の静けさ?


数日の間に余りにも色々ありすぎて、のんびりとした時間さえ気が休まる事は無かった。




要さんが白い箱を手に部屋に入ってくる。

食事の時間にしてはまだ早い…

嫌な予感しかしない。



「本日は、皆様とお食事を取る事になりますので お支度を」


そう言うと、要さんは私の手を引きバスルームに連れていく。


慣れとは怖いもので、最近では、要さんに身体を洗って貰う事に抵抗がなくなっていた。


お風呂から上がった私は、髪をセットしてもらい、化粧まで施された。


そして、着替える様にと渡された箱の中には、白いレースが施された下着と 同じく真っ白なワンピースが入っていた。



ここに来てから、私は、バスローブ以外を身に付けていなかった。

久しぶりのブラジャーの感覚に胸が苦しい感じがする。



ワンピースは、私に合わせたかの様にぴったりだった。






その後、全員がこの部屋に集まり食事をする…


なんか変…





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