この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
籠の鳥
第3章 喪失
もう訳がわからなくなって
ポロポロ泣き続ける私は、左手を匠さんに
右手を望さんに引かれて部屋に戻った。






部屋に 新さんの姿はなく、カウンターで忍さんが珈琲を飲んでいた。


「新兄は?」


「瑞紀が恋しくなったんだろ?部屋に戻った」


「いいよなぁ~ 新兄も、忍兄も、専用の玩具があるんだから…
ねぇ、忍兄。
蓮は、僕たちに頂戴?」


珈琲を飲みながら、片手に本を捲っていた忍さんの眉間にシワがよる。


「蓮は、妹だ。
個人で所有しないって、皆で決めただろ?
そんなに、欲しかったら買ってこい」



買うとか…
所有するとか…


そんな会話が平気で飛び交う…



そして…私は、
買われる側であり
所有される側…


反論する気力も、抗議する気力もない…

ただ…
一刻も早く 眠りたかった。



眠ってる間だけは、何も考えずに済むから…




/131ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ