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籠の鳥
第3章 喪失
尚も【理不尽】だと詰め寄る 匠さんと望さんに閉口した忍さんは、要さんに二人のお守りを頼んでいた。



二人きりにされた部屋はシンと静まり返って 忍さんが頁を捲る紙の音と珈琲カップを置く カチャカチャと云う音だけが響いた。


カチャリと珈琲カップを置くと、忍さんは本を閉じる


「おいで…蓮」


俯いたまま、傍らに立つと手を引かれ
膝の上に座らされる。


「また、泣いてたのか?」

忍さんの指先が濡れた睫毛にそっと触れた…


「蓮は、要の事、どう思う?」


肩越しに囁かれると珈琲の香りがした。

「要さんですか?」

「そう、要。」

「要さんは、しっかりしてるし…
優しくて、立派な執事さんだと思います」

「じゃあ、僕に抱かれてる要は?」


初めて、この部屋に連れてこられた日に目にした情事が甦る…




「とても…
綺麗でした…」

本当の気持ちだった。
乱れて、忍さんを求める要さんは、欲情的でとても綺麗に見えた。


「ありがとう。要が聞いたら喜ぶよ。
でも、蓮に特別な感情を持たれても困るから、教えないけどね」


クスリと笑うと、忍さんは私の首筋に口付けを落とす…


「ベッドに行こうか」


私を膝に抱き抱えたまま立ち上がると 忍さんはベッドに向かった。






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