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第8章 あの夜の出来事

「そんな馬鹿な……」

こんなふうに連続でなんて自分では絶対ありえない。祐樹は唖然として画面を見ていた。

大きさ、テクニックだけでなく善一はスタミナも怪物だった。男としての敗北を痛烈に感じてしまう。もしかしたら善一はこれがやりたくて、わざと1回出したんじゃないだろうか。そう思わずにはいられなかった。

実際のところはわからないが、１回放出したことで善一の気持ちに余裕ができたのは見ていてわかった。

さっきまでのがむしゃらな腰の振り方とは違い、希実の耳や首筋に舌を這わせながら、緩急をつけて腰を振っている。浅いところで素早く何度か出し入れした後、グッと奥まで突き入れるという行為を繰り返している。そうやって希実の身体を楽しみ、女肉により強い快感を与えようとしているのだ。

実際、希実は、あからさまによがり出した。

「ハァハァ……あんッ、やめてっ……うううッ……あ、あんッ……ハァハァハァ……」

祐樹が心のどこかで恐れていたことが起きようとしていた。善一と逆に希実には余裕がまったくなった。身体が凄まじいまでの悦楽の反応を示している。一直線に絶頂へ向かおうとしている。

画面が再び股間のアップに変った。膣穴を出入りする善一の肉棒の根元に、泡立ち白く濁った希実の愛液がべったりとついていた。もしかすると、コンドームの隙間から滲み出した善一の精液も混じっているのかも知れない。

心が掻きむしられるように痛かった。でも祐樹は見ることを止められなかった。異様な興奮に手の中の肉棒は痛いくらいカチカチになり、ピュッピュッと先走りの液を吐き出している。

限界だった。もう堪えることができない。

「くそっ……」

祐樹は画面の中の善一の動きに合わせて、自分の肉棒を勢いよくしごきはじめた。