この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人妻愛人契約
第8章 あの夜の出来事
画面が変わり、タイムコードが一気に進んだ。空が薄っすらと白みかけている。

希実は裸のまま布団の上で寝ていた。隣に善一がやはり裸のまま寝ている。

希実が目を開いた。気だるそうにゆっくりと身体を起こす。いびきをかいている善一の寝顔をチラッと見ると、自分の二の腕を摩った。きっと昨夜のことを思い返しているのだろう。そのしぐさからは、後悔している様子がうかがえた。

希実は立ち上がると、タオルを取り、部屋についている露天風呂へと向かった。湯につかり、ボーっと対岸の風景を見ていた。

やがて、アーモンド型の目から涙が溢れてきた。ポタッ、ポタッ、と頬を伝って、湯の上に落ちていく。

「祐樹、ごめんね」

希実はつぶやくように言うと、両手で顔を覆った。そのまま希実は、子どものようにしゃくり上げて泣き出した。

「希実さん……」

何とも切ない姿に祐樹は心が締め付けられた。手の中の肉棒が急速にしぼんでいった。

希実を抱きしめてあげたかった。ギュッと抱きしめて慰めてあげたかった。僕は大丈夫、気にしてないよ、と言ってあげたかった。

そのとき、祐樹は思った。この動画を見たことは希実には言わないでおこうと。希実だって見られたくないはずだし、知られたくないはずだ。気持ちよくなんてなるわけないと嘘をついたくらいなのだから。

自分がやらなくてはいけないことは真実を知ること。その上で、希実を慰めてあげること、支えてあげることだ。それが今できる夫としての役割だ。

祐樹は少しだけ気持ちが明るくなった。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ