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人妻愛人契約
第8章 あの夜の出来事
画面が変わり、タイムコードが一気に進んだ。空が薄っすらと白みかけている。
希実は裸のまま布団の上で寝ていた。隣に善一がやはり裸のまま寝ている。
希実が目を開いた。気だるそうにゆっくりと身体を起こす。いびきをかいている善一の寝顔をチラッと見ると、自分の二の腕を摩った。きっと昨夜のことを思い返しているのだろう。そのしぐさからは、後悔している様子がうかがえた。
希実は立ち上がると、タオルを取り、部屋についている露天風呂へと向かった。湯につかり、ボーっと対岸の風景を見ていた。
やがて、アーモンド型の目から涙が溢れてきた。ポタッ、ポタッ、と頬を伝って、湯の上に落ちていく。
「祐樹、ごめんね」
希実はつぶやくように言うと、両手で顔を覆った。そのまま希実は、子どものようにしゃくり上げて泣き出した。
「希実さん……」
何とも切ない姿に祐樹は心が締め付けられた。手の中の肉棒が急速にしぼんでいった。
希実を抱きしめてあげたかった。ギュッと抱きしめて慰めてあげたかった。僕は大丈夫、気にしてないよ、と言ってあげたかった。
そのとき、祐樹は思った。この動画を見たことは希実には言わないでおこうと。希実だって見られたくないはずだし、知られたくないはずだ。気持ちよくなんてなるわけないと嘘をついたくらいなのだから。
自分がやらなくてはいけないことは真実を知ること。その上で、希実を慰めてあげること、支えてあげることだ。それが今できる夫としての役割だ。
祐樹は少しだけ気持ちが明るくなった。
希実は裸のまま布団の上で寝ていた。隣に善一がやはり裸のまま寝ている。
希実が目を開いた。気だるそうにゆっくりと身体を起こす。いびきをかいている善一の寝顔をチラッと見ると、自分の二の腕を摩った。きっと昨夜のことを思い返しているのだろう。そのしぐさからは、後悔している様子がうかがえた。
希実は立ち上がると、タオルを取り、部屋についている露天風呂へと向かった。湯につかり、ボーっと対岸の風景を見ていた。
やがて、アーモンド型の目から涙が溢れてきた。ポタッ、ポタッ、と頬を伝って、湯の上に落ちていく。
「祐樹、ごめんね」
希実はつぶやくように言うと、両手で顔を覆った。そのまま希実は、子どものようにしゃくり上げて泣き出した。
「希実さん……」
何とも切ない姿に祐樹は心が締め付けられた。手の中の肉棒が急速にしぼんでいった。
希実を抱きしめてあげたかった。ギュッと抱きしめて慰めてあげたかった。僕は大丈夫、気にしてないよ、と言ってあげたかった。
そのとき、祐樹は思った。この動画を見たことは希実には言わないでおこうと。希実だって見られたくないはずだし、知られたくないはずだ。気持ちよくなんてなるわけないと嘘をついたくらいなのだから。
自分がやらなくてはいけないことは真実を知ること。その上で、希実を慰めてあげること、支えてあげることだ。それが今できる夫としての役割だ。
祐樹は少しだけ気持ちが明るくなった。