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人妻愛人契約
第8章 あの夜の出来事
希実が祐樹に口でしてくれるようになったのは、子どもを妊娠したときからだった。お腹の子に万一のことがあってはいけないと希実は、祐樹の夜の要求を拒んだが、その代わりと言って、してくれるようになったのだ。

元々、希実は研究者タイプだから、おそらくネットでやり方を調べたのだろう。やる毎にテクニックが上達していった。今も善一の反応を見ながら、舌と指を使って感じているところを刺激し、善一を頂上へ導こうとしている。時折、袋の部分を摩るのも忘れない。

「ああ、気持ちいい……」

善一は、希実の頭を愛おしそうに撫でながら、快感に身を任せていた。

希実の舌の動きは次第に激しくなっていった。先端の膨らみを飲み込み、口をすぼめて吸い上げながら、同時に手を激しく動かす。

やがて、善一の陰嚢がキューッと下腹部の下に張り付いていった。発射態勢に入った肉棒が脈を打ち始める。それが希実にもわかったのか、善一の肉棒を飲み込んだまま、首を勢いよく前後に振りはじめた。お湯が波打ち、飛沫が上がる。

「もうすぐだっ。もうすぐ出そうだっ」

善一が切羽詰まった声で叫んだ。

「ん、んぐッ、うっ、んんッ……ハァ、ハァ……んんッ、んッ、んッ……」

髪を揺らしながら、一生懸命に首を振る希実。長めの前髪が邪魔になるのか、ときおり髪を耳に掻き上げる姿がたまらなくセクシーだった。

善一の顔が赤くなり、苦しそうに歪んだ。

「イクっ! 出るっ!」

大きな声で叫ぶと、希実の頭を両手でがっしりと抑えた。そのまま腰を突き出し、お尻の筋肉をプルプルと震わせた。

「ん、んん――ッ」

希実の顔の動きが止まった。精液をしぼり出すように肉棒の根元に添えた手を動かしながら、口をキュッとすぼめて、善一の吐き出すものを受けている。

やがて、善一がすっきりしたという表情で肉棒を希実の口から抜いた。希実の口の中は、善一が吐き出した白く濁った体液でいっぱいになっていた。唇の端からツーッと湯船に零れ落ちていく。

善一は希実の顎を掴んで口を閉じさせた。

「そのまま飲んでください」

希実は迷っていたが、善一が顎から手を離してくれないとわかると、ゴクンと口の中のものを飲み込んだ。

「結構、結構」

善一は、満足そうに頷いた。
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