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人妻愛人契約
第9章 恋人たちの思い出~夏、浴びせられた欲望
クチュ、クチュ、クチュ……。

ビラビラが吸い付くように肉棒に絡みつき、襞肉が肉棒をしごき上げる。

「ああ、気持ちいい……希実、すごく気持ちいいよ……」

うっとりした顔で善一が言う。

「善一さん、わたしも気持ちいい……ハァハァハァ……善一さん……うッ……ああッ……」

希実もうっとりした顔で答えている。

「好きだよ、希実……」

好きだよ――それが偽りの愛の言葉であることが動画を見ている祐樹にはわかる。希実を見る善一の目つき。あれは愛する女性を見る目じゃない。女という獲物を狩ろうとする男の目だ。

しかし、身体を蕩けさせられた状態の希実にはそれがわからないのだろう。甘い囁きとして聞こえているに違いない。希実は絶頂を迎える前に祐樹を見るときのようにトロンと潤んだ瞳で善一を見つめている。

「善一さん、わたしも……」

さすがに好きとは言わなかったが、善一の言葉を希実はしっかり受け止めていた。それが祐樹には悔しかった。

「希実、希実……希実っ!」

「善一さん、善一さん……ハァハァ……善一さんっ!」

そのまま二人は、恋人同士のように名前を呼び合いながら、頂上に昇りつめていった。

「希実っ、イクよっ! 出すよっ!」

「善一さんっ、わたしもイク……イク、イク、イクぅぅぅっ!」

ひしと抱き合ったまま二人の身体が震えた。ゴムを被った肉棒の根元がポンプのように収縮し、精液を吐き出している。もっととねだるように襞肉が収縮し、肉棒を締め上げる。

そのまま二人は快楽の余韻を楽しんだ。

「気持ちよかった……希実……とっても気持ちよかった……」

「わたしも気持ちよかった……善一さん……」

求めるように口を吸い合い、舌を絡め合う二人。まるで本物の恋人同士のように――。

そのあと二人は裸になり、ベッドに移動した。そして夜が明けるまで激しく愛し合った。

ベッドボードの上には使用済みのコンドームが5個並んでいた。
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