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人妻愛人契約
第10章 恋人たちの思い出~秋、溺れゆくカラダ
しばらくすると、希実の顔が薄っすらと赤く染まってきた。

「あ、あんッ……ダメっ……イッちゃう……」

整った美しい顔を苦しそうに歪めている。

「俺ももうすぐイキそうだ。このまま出すぞ」

善一も鼻の穴を大きく膨らませている。

「お願い。中はやめて。外に出して」

希実は、善一を振り返ると、眉を八の字にして訴えた。

善一の動きが止まった。肉棒を刺したまま不思議そうな顔で希実を見ている。

「どうして。もうさんざん出してるじゃないか。ピルだって飲んでるんだろう? それとも飲むのを忘れたのか?」

「ちゃんと飲んでる……」

「じゃあ、どうして」

「これから家族で食事をとるの。だから……」

希実は泣きそうな顔になっていた。

「俺の精子を身体に入れたまま家族と食事はできないということか?」

希実は頷いた。

「これ以上、祐樹を裏切りたくないの……」

「なるほど。確かに一家団らんの場で精子が漏れたりしたら大変だからな」

善一は、からかうように言うと、スマホを操作しはじめた。どうやら電話をかけているようだ。スピーカーから呼び出し音が聞こえくる。

「何をするの?」

希実が目を開いた。不安そうに善一の顔を見ている。

「あいつに聞いてみるんだよ」

善一が言った、そのとき、

ガチャ。スピーカーから受話器の上がる音が流れた。

「はい、深田ですが」

希実の顔が引きつった。その顔をじっと見つめて、善一はいやらしく口元を歪めた。

「徳本ですが、希実さんはいますか? 携帯にかけても出ないものですから」

善一が腰の動きを再開した。クチュ、クチュ、クチュ……。太い肉棒が充血して赤く染まった希実の肉襞を抉る。

「うッ……」

希実が苦しそうに顔を顰めた。声を漏らさないよう手で口を覆った。
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