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人妻愛人契約
第10章 恋人たちの思い出~秋、溺れゆくカラダ
11月、希実はVネックの茶色のセーターにギャザーの着いた黒いフレアスカートをはいていた。部屋はいつもの洋室に戻っている。

善一は裸に剥いた希実を仰向けに寝かせ、脚を大きく開かせると、自分でいじって見せてくれ、と言った。

「前から一度、女のオナニーがどんなものか見たかったんだ。やったこと、あるだろう」

ニヤニヤ笑いながら希実の顔を見ている。

希実は顔を赤らめ、「イヤよ、そんなこと。できません」と答えたが、善一が「いいのか俺に逆らって。また亭主に電話して許可をもらおうか」と脅し、希実の手を掴んで股間に導き「さあ」と促すと、いまにも泣き出しそうな顔になりながら、おずおずと指を動かし始めた。

敏感な肉芽に中指の腹を当てて円を描くようにやんわりと捏ねる。

「うんッ……」

希実の口から悩ましい呻き声が漏れた。

「いいぞ。その調子だ」

善一はギラギラした目で、いやらしく動く希実の細い指を見ていた。

それが女にとってどれほど恥ずかしいことか。希実の顔はこれまで見たことがないほど、辛そうに歪んでいた。しかし、身体は間違いなく興奮している。乳首が硬く尖っている。

希実は目を閉じると、徐々に自分の世界に没頭していった。指の動きがせわしなくなっていった。

「んッ、んんッ……ハァハァハァ……」

吐息も熱くなっていく。

花弁の奥から愛液が溢れてきた。希実はそれを指ですくいとると、肉芽に擦り付けた。空いている方の手が胸に伸び、乳首を摘んだ。

「ハァハァハァハァ……」

美しい眉間に皺を寄せて、必死に股間に当てた指を動かす希実――。それは祐樹も初めて見る希実の秘められた淫らな姿だった。祐樹は心を痺らせながら、食い入るように画面を見つめた。

やがて、白い柔肌に薄っすら赤味がさした。

「うッ!」

堪えきれなくなったように希実が腰を捻り、太腿で手を挟み込んだ。

「ダメ、イッちゃう――」

小さく叫ぶと、目をきつく閉じて、全身をプルプルと痙攣させた。

「イッちゃったのか?」

善一が希実の顔をのぞき込んだ。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

希実は目を閉じたまま恥ずかしそうにコクリと頷いた。長い睫毛がピクピクと震えている。

「かわいいなあ、希実は――」

善一は希実を抱きしめると、唇を重ねた。待っていたように希実が舌を差し出してきた。それを善一が思い切り吸い上げた。
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